ベトナム・タインホア省で2025年8月11日、同省保健局が偽造薬22種類の回収を正式に指示した。これは同年7月31日付でタインホア省公安局が偽薬製造・流通組織を摘発したことを受けた措置である。対象となるのは抗生物質や鎮咳薬、駆虫薬、さらに骨・関節疾患向け伝統薬など多岐にわたり、ベトナム国内製薬会社の製品名を偽装したものや輸入薬を装った製品が含まれる。具体的にはTetracyclin TW3(塩酸テトラサイクリン250mg)、Clorocid TW3(クロラムフェニコール250mg)、Pharcoter、Neo-Codion、Fugacar Janssenなどであり、いずれも正規の製造番号や登録番号を模倣して市場に流通していた。
保健局はベトナム・タインホア省内の全ての市町村人民委員会、病院、民間診療所、薬局に対し、対象薬品の流通を即時停止し、在庫が確認された場合は封印・隔離して報告するよう求めた。また、薬の由来や許可番号の確認を徹底し、偽薬の再流通を防止することを強調した。今回の摘発は医薬品流通の透明性と安全確保に直結する措置であり、地域における薬事管理の強化を象徴する事例といえる。
今後、保健局は市場監視を強化するとともに、違反が確認された薬局や流通業者に対して法的措置を講じる方針である。医薬品の需要増大に伴い偽薬の摘発は今後も重要課題となる見通しであり、制度面・監視面双方での持続的な改善が求められる。
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