EC市場の発展とともに、グリーン物流に取り組むベトナム
近年、ベトナムの電子商取引(EC)は急速に成長しており、世界の主要国の中でもトップクラスの成長率を維持している。この成長は、国の経済発展に寄与していますが、同時に物流サービスによる環境への悪影響も引き起こしている。具体的には、プラスチックやナイロンを使用した包装や、CO2を多く排出する配送方法が問題視されている。
過去15年間、ベトナムのEC市場は、新型コロナウイルス(Covid-19)感染症拡大の影響を除けば年間平均20%の成長を遂げている。オンラインショッピングの参加者は4390万人に達し、東南アジアで最も高い参加率を誇る。しかし、商工省によると、急成長する一方で物流の持続可能性には課題が多く、特に配送と包装が環境に悪影響を与えているという。2023年には332,000トンの包装材が使用され、そのうち171,000トンがプラスチック包装だった。このままのぺースでは2030年にはプラスチック廃棄物が約800,000トンに達する見込みである。
また、ベトナムの輸送サービスは不均衡で、道路輸送が圧倒的に多く、温室効果ガスの排出量も高い。道路輸送のCO2排出量は航空輸送の約22倍、海上輸送の約20倍とされ、年間5000万トン以上のCO2が排出されている。これらの問題に対処するため、物流の「グリーン化」が求められている。
グリーン物流は、環境への負荷を最小限に抑えるための手法であり、輸送手段の最適化や環境に優しい包装材料の使用が含まれる。企業はグリーン物流の解決策を導入することでコスト削減と環境負荷の低減を同時に実現することができるようになる。研究によれば、輸送活動の最適化により排出量を30-40%削減できるとされている。ベトナムの企業も、環境への悪影響を減らすために段ボールの使用量を削減し、リサイクル可能な包装に切り替えるなどの取り組みを進めている。
電子商取引のグリーン物流への移行は単なるトレンドではなく、持続可能な発展への道程である。この移行には企業、政府、消費者の協力が不可欠であり、企業は技術に投資し、政府は支援政策を策定することが求められている。消費者も環境保護にコミットする企業を支持し、環境に優しい製品を選ぶことで、この取り組みに貢献することができる。
