2025年6月18日、ベトナムのビンズオン省は、機械専門の新たな工業団地(Khu công nghiệp chuyên ngành cơ khí)の投資方針を正式に承認し、6月19日には支援産業振興を目的とした「ビンズオン省支援産業協会」の設立も発表した。これは、サプライチェーンの国際的な再編が進む中、企業競争力の強化と持続的成長を目指す地域戦略の一環である。
機械産業団地の規模は786ヘクタールに及び、総投資額は7兆5,000億VND(数段階に分けて投資予定)である。団地内には研究開発センターや機械製造ハブが設置され、稼働後は3万人以上の雇用創出が見込まれている。主な投資主体は大手民間コングロマリットであるTHACO(Trường Hảiグループ)で、着工は2025年8月、操業開始は2026年9月が予定されている。
また、同時に発足した支援産業協会は、ベカメックス(Becamex IDC)や工業団地デベロッパー、製造業者らからなる33名の幹部体制を持ち、今後、大学や関連機関と連携し、技術支援・人材育成・政策提言など多角的な支援を展開する。初代会長には、ベカメックスの幹部ヴォー・ソン・ディエン氏が選出された。
ビンズオン省のブイ・ミン・チー副主席は、世界経済の不安定化や貿易障壁の高まりにより、ベトナム企業の競争力が問われている現状に触れ、支援産業の強化はその「鍵」であると強調した。今後、ビンズオンはホーチミン市やバリア=ブンタウ省と連携しながらも、引き続き国内の「工業の中核地域」としての役割を担うと明言。政府としても制度整備を通じて、機械専門団地および関連支援産業の拡充を後押しする方針である。
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