ベトナム進出の“見えないリスク”
ベトナム市場は魅力的です。しかし、その裏には「見えないリスク」やチャンスが逃すことが存在します。
ある日系企業Aは、有力な現地ブランドと提携しました。ところが、その提携先企業が別の取引先とのトラブルで炎上。SNSで大きく拡散され、ブランド毀損が発生しました。本来は関係のない企業Aまで信用リスクに巻き込まれる結果となったのです。
企業Bは、将来性が高いと判断して再生可能エネルギープロジェクトを買収しました。しかし、取得後に法的手続きの不備が発覚。結果としてEVNから電力購入代金が支払われず、3年間キャッシュフローが止まりました。財務計画は大きく崩れました。
企業Cは、日本向け販売チャネルを持つとされる現地パートナーと契約。しかし実際には、商品は中国から調達されており、「日本品質」を前提にしたビジネスモデルが成立しないことが後から判明しました。
企業Dは、ベトナムの国有企業とのM&Aや戦略的提携を強く希望していました。しかし、どのようなルートでアプローチすべきか分からず、意思決定者にたどり着くことができませんでした。さらに、自社がなぜ最適なパートナーなのかを明確に示す「ストーリー」を構築できず、仮に接点を持てたとしても、相手側にとって会う理由を提示できませんでした。十分な企業分析がなければ、アポイントメントすら実現しないケースも少なくありません。
これらの失敗に共通しているのは何でしょうか。
それは「企業を十分に調査していなかった」ことです。
ベトナム市場に参入する際によくある誤解
多くの企業は、ベトナム市場の成長率や人口動態、業界規模を丁寧に分析します。
しかし実際に損失を生むのは、市場ではなく“企業リスク”です。統計総局によると、2025年にベトナムでは22万7,200社超の企業が倒産または市場から撤退し、1日当たり600社超が市場から消滅した計算となって、2024年比27.6%増です。すなわち、ベトナム市場が厳しい選別局面に入りつつある中で、適切なパートナーの選定がますます重要になっていることを意味します。
- 本当に健全な財務状況なのか
- 株主構成に問題はないか
- 法的トラブルの履歴はないか
- 実際の輸出入実績はどうか
- サプライチェーンはどこに依存しているのか
こうした情報は、公開資料だけでは見えてきません。
そこでONE-VALUEは、約100万社に及ぶベトナム企業データを体系的に整理し、日本企業が意思決定に使える形で提供しています。
ベトナム企業信用調査とは?
本サービスは、ベトナム現地の「企業情報」に特化したデータベースです。
会社基本情報、資本金、代表者、株主構成、関連会社情報、3~5年分の財務データ、輸出入実績、業界内ポジショニング、法的・評判リスクまでを網羅。
単なる企業リストではありません。
投資・提携・M&Aの判断材料となる実務データです。
1社単位の詳細分析から、100社以上の業界横断スクリーニングまで対応可能。
ターゲット候補の抽出や、競合比較にも活用できます。
貴社のご要望に応じて、以下のオプションをご提供しております。個別の項目に応じたオーダーメイド型のサービスもご提供しております。
| セクション | コンテンツ | スナップショット | スタンダード | 包括的 |
| 1 | 会社概要 | |||
| 1.1 | 基本情報 | ✅ | ✅ | ✅ |
| 1.2 | 主要財務データ | 3年分 | 3年分 | 5年分 |
| 1.3 | 主要事業領域 | ✅ | ✅ | ✅ |
| 1.4 | 主要製品・サービス | ✅ | ✅ | ✅ |
| 2 | 市場分析 | |||
| 2.1 | 主要顧客・ビジネスパートナー | ❌ | ❌ | ✅ |
| 2.2 | サプライチェーン分析 | ❌ | ❌ | ✅ |
| 2.3 | 輸出入活動 | ❌ | ✅ | ✅ |
| 3 | 戦略的ポジショニングと成長可能性 | |||
| 3.1 | 市場ポジションの視覚的比較 | ✅ | ✅ | ✅ |
| 3.2 | STP分析 | ❌ | ❌ | ✅ |
| 3.3 | 市場拡大の可能性 | ❌ | ❌ | ✅ |
| 4 | 財務パフォーマンスとリスク評価 | |||
| 4.1 | 財務諸表 | ❌ | 3年分 | 5年分 |
| 4.2 | 財務健全性 | ❌ | 3年分 | 5年分 |
| 5 | 法的および評判分析 | |||
| 5.1 | 世間の評価とメディア報道 | ❌ | ❌ | ✅ |
| 5.2 | 訴訟および法的リスク | ❌ | ❌ | ✅ |
| 処理時間 | 1~2営業日 | 2~3営業日 | 3~7営業日 |
ONE-VALUEのサービスの差別化ポイント
迅速かつ合理的な価格で提供
通常、ベトナムでの企業調査には多額の費用と時間がかかります。
市場調査で100万~1,000万円、企業調査で200万~1,000万円以上というケースも珍しくありません。
しかしONE-VALUEは、すでに構築済みのデータベースを活用。
最短1営業日で納品可能です。
急ぎの役員会資料、投資判断前のクイックDD、パートナー候補の即時精査にも対応できます。
価格は数万円~数十万円程度。
スピードとコスト効率を両立させています。
企業を「単体」ではなく「構造」の中で分析する
ONE-VALUEの企業分析は、対象企業を単体で評価するものではありません。
企業の本当の実力やリスクは、マクロ経済環境・業界構造・業界内ポジションの中で初めて明確になります。
対象企業を同業他社と比較し、売上規模、収益性、成長性、財務健全性などから相対的なポジションを可視化します。
それが、投資・提携判断の精度を高める鍵です。
業界内の上位10社との比較による企業分析の例

投資家視点で設計されたデータ
ONE-VALUEは、多くの日本企業のベトナム進出、M&A、事業再編を支援してきました。
その経験をもとに、「何がリスクになるのか」「どこを見るべきか」を踏まえてデータを設計しています。
財務の健全性だけでなく、
売掛金の急増、キャッシュフローの偏り、
特定サプライヤー依存、
輸出入実績の実態など――
数字の裏にあるリスクまで読み解くための情報を提供します。
ONE-VALUEのサービスが実際に日本企業を支援してきた事例
ONE-VALUEの企業データベースサービスは、これまで多くの日本企業の重要な意思決定を支援してきました。
M&Aを迅速かつ低コストで進めたい企業
ある日本企業は、ベトナム市場への参入を検討し、有望な現地パートナー候補もすでに選定していました。しかし、取締役会での最終プレゼンテーションまで残り1週間という段階で、重大な課題に直面しました。
業界に関する定量データや、ターゲット企業の財務情報・客観的分析資料が十分に揃っておらず、株主に対して説得力のある説明ができない状況だったのです。過去にも、十分な裏付け資料がないために投資機会を逃した経験があり、今回も同様のリスクを抱えていました。
そこでONE-VALUEにご相談いただき、当社のデータベースを活用して、わずか1日でターゲット企業の概要、財務データ、株主構成、業界ポジション、さらにベトナム市場へ投資すべき論点整理までを含む報告書を作成しました。
その結果、取締役会において十分な定量的裏付けと戦略的ロジックを提示することができ、投資方針は正式に承認。現在はベトナム進出に向けた具体的なプロセスが進行しています。
ONE-VALUEは、時間が限られた局面においても、意思決定を支える実務レベルの情報を迅速に提供します。
取引先の信用力・評判を評価したい企業
ベトナム企業との取引拡大を検討していたある日本の商社は、現地で広く知られ、多数の店舗を展開しているファッション企業との提携をほぼ確実視していました。ブランド認知度も高く、協業は「ほぼ100%成立する」と見られていました。
しかし、同社は慎重を期し、最終契約前にONE-VALUEの信用調査サービスを利用しました。
ONE-VALUEは、財務状況や法的リスクに加え、サプライチェーンや実際の商品調達構造までを含めた総合的な分析を実施。その結果、対象企業の商品は約90%が「Made in Japan」と表示されていたものの、実際には中国の無名企業から広範に輸入されていることが判明しました。
この事実を踏まえ、日本企業側は契約条件を再交渉。品質保証や表示責任に関する条項、取引条件の見直しなど、安全措置を強化しました。
結果として、リスクを十分にコントロールした上で、より有利な条件での契約締結が可能となり、安定した取引関係を構築することができました。
ONE-VALUEの調査は、見えにくい実態を明らかにし、交渉力を高める実務支援へとつながります。
競合企業を調査したい企業
ベトナム市場で競合に後れを取っていたある日本の製造・営業業企業は、自社の営業力や人事制度に問題はないと考えていました。しかし、なぜシェアが伸びないのか、その本質的な原因は見えていませんでした。
ONE-VALUEは、業界上位10社との比較分析を実施し、売上や収益性だけでなく、販売チャネル構造まで可視化。その結果、競合企業が伝統的小売(TTチャネル)で強い代理店ネットワークを持っていることが、決定的な差であると判明しました。さらに、ベトナムでは依然として伝統的小売チャネルが圧倒的な市場シェアを占めています。(詳しくは、TTチャネル(市場、雑貨店、個人事業世帯)は依然として主導的な役割を維持しており、2023~2025年においてベトナムの小売市場シェアの約67~70%を占めています。)
さらに、競合の主要代理店や同規模ディストリビューターを特定し、具体的な協業候補として提案。
単なる原因分析にとどまらず、巻き返しの具体策まで提示したことで、日本企業は販売戦略を再設計し、構造的な課題に直接対応することができました。
ベトナム市場の実態を把握したい企業
単なるマクロデータではなく、「どの企業がどのポジションにいるのか」を把握したいというニーズにも対応しています。
ONE-VALUEのレポートは企業調査でありながら、市場全体の実態も同時に提示します。
例えば、駐車場事業への参入を検討していた日本企業に対しては、対象となるトップ4社の企業分析に加え、業界全体の構造、競争環境、主要プレイヤーの動向を整理しました。ベトナム市場における駐車場分野においては、大手企業は約9~10社にとどまり、市場シェアのほぼ全体を占めています。その中には自動制御システムに強みを持つ企業、部品組立に強みを持つ企業、さらには単純に輸入および保守のみを行う企業も存在します。
その結果、市場参入戦略の方向性が明確になり、最適なパートナー候補を特定。
現在では、当該日本企業とこれらの現地企業はM&Aまたは商業提携のパートナーとして実際に協業関係を構築しています。
ターゲット企業のDD(デューデリジェンス)を実施したい企業
ベトナム企業の買収を検討していたある日本企業は、候補となる現地パートナーが2社あり、どちらを選ぶべきか判断できずにいました。
両社に対して本格的なデューデリジェンス(DD)を実施すれば、時間とコストは非常に大きくなります。しかし、事前に適切なスクリーニングを行う方法がなく、意思決定が進まない状況でした。
そこで同社は、まずONE-VALUEの信用調査・初期分析サービスを活用。
財務状況、資産構成、負債バランス、キャッシュフロー、業界内ポジション、将来の方向性、会社の理念などを多角的に比較し、構造的なリスクとシナジー可能性を可視化しました。
その結果、よりシナジー価値の高いパートナーを特定し、1社に絞って本格的なDDを実施。
現在はDDを完了し、次の段階へと進んでいます。
ONE-VALUEは、単なる数字の確認にとどまらず、DD前の合理的なスクリーニングから支援し、投資判断の精度と効率を高めます。
ベトナムで成功する企業と、失敗する企業の違い
ベトナムで成功する企業と、失敗する企業の違いは、情報の質です。
AIや公開データを活用すれば、市場情報は誰でも取得できます。しかし、企業の本質的なリスクや構造的な強みは、実務経験と専門的分析がなければ見抜くことはできません。
- パートナーの炎上リスク
- 経営陣に関連するリスク
- 法的未整備プロジェクト
- 実態の異なるサプライチェーン等
これらは、事前に把握できたはずのリスクです。
ONE-VALUEのベトナム企業100万社データベースは、日本企業の意思決定を守るためのインフラです。
速く、深く、合理的に。
ベトナム進出の成功確率を高めます。
詳細資料はお問い合わせください。
以下のリンクより、詳細な情報をご確認いただけます。
