ベトナムゴム協会(VRA)によると、2025年のゴム産業全体の輸出額は約110億ドル(約1兆6,500億円)に達する見通しである。これは天然ゴム、ゴム加工製品、ゴム材木を含むバリューチェーン全体を集計した数値で、2024年比約3%増となる。2025年1~11月の天然ゴム輸出は約170万トン、28億9000万ドル(約4335億円)にとどまり、前年同期比で数量・金額ともに減少した。
一方、産業全体では加工ゴム製品が成長の牽引役となり、輸出額は約53億ドル(約7950億円)に達する見込みである。ゴム材木は31億ドル(約4650億円)超、天然ゴムは32億ドル(約4800億円)超を維持し、原料輸出依存から高付加価値型への構造転換が進んでいる。
VRAは、2025年は世界経済の回復が見られる一方、保護主義の強化、地政学的緊張、気候変動、物流・エネルギーコスト上昇が業界に影響すると指摘する。中長期的には代替材料や電気自動車の普及も課題となる。業界は今後、グリーン転換、トレーサビリティ強化、技術革新、市場多角化を通じ競争力向上を図る方針である。
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