ベトナムの小売医薬品市場では現在、「逆転現象」が起きており、特に北部地域で伝統薬局が再び成長軌道に乗り、近代型チェーンの対抗勢力となっている。IMARCグループによると、同市場の規模は2024年に89億ドル(約1兆3350億円)に達し、2033年には168億ドル(約2兆5200億円)に拡大する見通しだが、大手チェーンの拡大ペースは鈍化しており、とくに北部で顕著である。
近代型チェーンの売上の約60%が南部に集中する一方、フオンチン(Phuong Chinh)、ミンティエン(Minh Tien)、エイチケア(HkCare)、24hといった伝統ブランドは、売上18〜22%増とチェーン平均(12〜14%)を上回る成長を示している。
また、Buymed(バイメッド)によれば、北部の薬局でデジタル発注ツールを導入する店舗数は2024〜2025年にかけて73%増加した。これにより、医薬品市場の構造が再編されつつあり、近代型チェーンがブランド力で優位を保つ一方、伝統薬局はテクノロジー活用と地域市場理解を武器に存在感を強めている。

出所:Cafef
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