ドンナイ省は、1963年に設立されたベトナム最古の工業団地「ビエンホア1工業団地」の全面転換を加速させている。総面積約329haの同団地は、国道1A・国道51・ドンナイ川に隣接する好立地に位置する一方、長年にわたり排水による環境汚染が深刻な課題となってきた。このため省当局は段階的に企業を移転させ、工業機能を停止して都市開発へと転換する方針を進めている。
ホー・バン・ハ副省長は、9月中に区域1の用地整理を完了し、年内に土地使用権の競売を実施するよう指示した。また、区域2は省庁や行政機関を集約する政治・行政センターとして整備される計画であり、同月末までに70%以上の「クリーン用地」を確保することを求めた。補償案はすべて9月中に承認され、違法利用の事業者との契約は即時解除。従わない場合は電気・水道の供給を停止する措置を取るとしている。
ビエンホア1工業団地の再開発計画は大きく三つのゾーンに分かれる。まず50.5haを都市・商業・サービス区画に、103.5haを政治・行政センターに、残る175haを都市・商業・サービス用地に転換する。これにより、ドンナイ省の中心都市整備と環境改善を同時に実現する狙いがある。
長年の移転計画は難航してきたが、今回の強制措置により再開発が本格化する見通しである。ドンナイ省はこのプロジェクトを省都の新たな政治・経済・サービス拠点と位置づけ、老朽化した産業インフラを都市型開発へと切り替えることで、持続可能な発展と生活環境改善を目指している。
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