2025年9月2日、トヨタ自動車ベトナム(Toyota Việt Nam、TVN)は、2025年8月の販売実績を公表した。同月の販売台数は5,406台で前年同月比23%増、特にハイブリッド車(HV)の販売は708台となり、前年同月比で2倍に拡大した。これにより、ベトナム市場における電動化の潮流が鮮明になり、トヨタの電動化戦略が順調に進展していることを示した。
販売内訳は、ベトナム国内組立車(CKD)が1,593台、輸入完成車(CBU)が3,578台であった。主力モデルでは、都市型SUVのヤリス・クロスが1,012台でトップ、セダンのヴィオスが726台で2位、続いてカローラ・クロス673台、ヴェロズ・クロス639台、イノーバ・クロス577台が堅調に販売された。また高級ブランド「レクサス」は235台を販売し、累計登録台数は1.5万台を突破した。
今回の販売増加は、短期的には市場全体に減速感がある中でも、トヨタが多様な車種構成と安定したブランド力で需要を取り込んでいることを反映している。特にハイブリッド車の拡大は、ベトナム政府が進める環境負荷低減政策や、消費者の省燃費・低排出志向の高まりに合致しており、持続可能な交通手段への移行を後押しするものである。
一方で、販売は7月からやや減少しており、今後は景気変動や競合他社の新型EV投入への対応が課題となる。トヨタベトナムは、電動化ラインアップの拡充と顧客ニーズへの柔軟な対応を通じ、ベトナム市場でのリーダーシップをさらに強化し、持続可能な成長を目指す構えである。
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