2025年6月、ベトナムのPTSC(Petrovietnam Technical Services Corporation)は、同国初となる洋上風力発電用の基礎部材「33基のジャケット基礎」を製造し、欧州へ輸出した。本プロジェクトは、デンマークの風力大手Orsted社との国際協力によるもので、ベトナム企業が大規模国際入札を獲得し、製造・輸出を実現した初の事例として注目を集めている。
この基礎部材は、ベトナム南部・ブンタウ市にあるPTSCの工業センターにて製造され、品質・安全性・納期の全ての条件を満たしているとOrsted社からも高い評価を受けた。PTSCはこの実績を通じて、ベトナム国内での洋上風力発電サプライチェーン構築をリードしつつ、グローバル市場における技術・製造拠点としての地位を強化している。
また、本プロジェクトはPetrovietnam全体の再生可能エネルギー戦略とも連動しており、2030年までに最大1.4万MWの発電能力を目指す中で、風力発電の重要性を再認識させるものとなった。今回の成果は、単なる輸出実績にとどまらず、国内産業の高度化・現地技術者のスキル向上にも寄与するものと位置付けられている。
PTSCは今後、バリア=ブンタウ省に再生可能エネルギーの製造・サービス拠点を構築し、ベトナムのグリーン経済推進と国際競争力の強化を担う中核企業としての役割を強める見通しである。
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポートはこちらからもご覧いただけます。
