はじめに
ベトナムと米国の包括的戦略的パートナーシップがますます発展する中、両国は先端技術分野、とりわけ人工知能(AI)および半導体産業における協力を積極的に推進する。これらは持続可能な経済成長を支えるだけでなく、現在の地政学的および世界経済の構造において戦略的役割を果たす重要分野であると位置づけられる。
会談の背景
2025年5月13日、米国で開催される「SelectUSA 投資サミット」に参加するために訪米中のベトナム財務省代表団は、Intel およびMeta社との重要な会合を行った。これは、AIおよび半導体という今後10年の世界経済をけん引する中核分野において、二国間協力を促進する戦略的な一歩と見なされる。これを通じて、ベトナムは先端技術の発展に対する強い決意を示すとともに、両国間の貿易および投資のバランスを長期的に目指す姿勢を明確にする。
副大臣カオ・アイン・トゥアン(Cao Anh Tuan)氏は、100社を超える企業からなる130人以上の代表団が本イベントに参加することを明らかにし、これは米国市場に対するベトナム政府の強い関心と確固たるコミットメントを示す証拠であると語る。さらに、ベトナムは米国を単なる経済パートナーとしてだけでなく、世界的な技術発展とイノベーションの中心と見なす。
Intel との対話:ベトナムは技術ハブを目指す
財務省代表団は、Intel 社の政府対外関係担当副社長であるサラ・ケンプ氏と会談を行う。カオ・アイン・トゥアン副大臣は、過去20年近くにわたるIntel のベトナムでの先駆的かつ持続的な役割を高く評価する。
ベトナムでIntel の実績
Intel ・プロダクツ・ベトナム(IPV)は現在、Intel 社における世界最大規模の半導体のテストおよび組立施設であり、2010年以降、900億ドル以上の輸出額に貢献する。Intel世界中のチップのうち50%以上が同施設でテストされており、これはベトナムが半導体グローバルバリューチェーンに参入するための堅固な基盤を築くことを可能にする。

また、財務省は、
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポートはこちらからもご覧いただけます。