ベトナム医師の日70周年と医療発展方針
ベトナムは2025年2月27日に「ベトナム医師の日」70周年を迎え、ルオン・クオン国家主席が全国の医療関係者を迎えて記念式典を開催した。式典には政府関係者や医療従事者、研究者が出席し、国家主席は医療従事者の献身と貢献を称えた。
ベトナムの医療制度は全国13,000以上の医療機関を有し、2024年の健康保険の普及率は94.2%に達している。医療の進歩により、感染症の制御や先進医療技術の導入が進み、移植手術やがん治療の成功例も増えている。特に新型コロナウイルス感染症の流行時には、医療従事者が最前線で奮闘し、その姿は国民や国際社会に深い感銘を与えた。
国家主席は、「医師は慈母のようであれ」というホー・チ・ミンの言葉を引用し、医療従事者の道徳と専門性の向上を求めた。また、政府は今後も医療制度の発展を優先し、都市部から遠隔地まで均等に医療を提供する方針を強調した。医療の質を向上させるため、中央病院や地方病院の技術革新を進め、国際基準に適合した医療環境を整備することが重要視されている。
さらに、デジタル医療の推進により遠隔診療の強化を進め、医療サービスの効率化を図る方針が示された。医療人材の育成も喫緊の課題とされ、医師や看護師の技術と倫理観の向上に向けた教育体制の強化が求められている。特に、医療過疎地での人材確保と定着支援が重要視されている。
公衆衛生の強化として、感染症対策の強化や伝統医学と先進医療の統合、国際的な医療協力の推進が掲げられた。これにより、医療サービスの競争力を向上させ、ベトナムの医療制度をさらに発展させることが期待されている。
式典では、特に功績のあった46人の医師が「人民医師」の称号を授与され、医療の発展に尽力する医療従事者への敬意が示された。国家主席は、医師が専門性を高め、倫理観を持って医療に従事し、今後も国民の健康を守る役割を果たしてほしいと述べた。
