ベトナムの貿易動向と政策調整の重要性
2024年のベトナムの輸出入総額は7862.9億米ドルに達し、前年比15.4%増で過去最高を記録した。しかし、2025年1月の貿易額は前年同月比3.3%減の632.5億米ドルとなり、輸出は330.9億米ドル、輸入は306億米ドルであった。
1月の輸出では、ベトナム国内企業の輸出額が94.9億米ドルで前年比11.2%減、外資系企業の輸出額は236億米ドルで5%減少した。輸出全体の71.3%を外資系企業が占めており、1億米ドル以上の輸出を記録した品目は7種類で、全体の67.9%を占めた。輸入は前年同月比2.6%減の306億米ドルで、ベトナム国内企業の輸入額は108.9億米ドル、外資系企業は191.7億米ドルであった。1億米ドル以上の輸入品は3種類で、輸入総額の49.3%を占めた。
自動車の輸入は大幅に減少し、1月の輸入台数は6188台、金額は1.63億米ドルで、12月の1万2881台(3.035億米ドル)から半減した。輸出先では、アメリカが98億米ドルで最大の市場となり、輸入では中国が116億米ドルで最大の供給国となった。対米輸出黒字は85億米ドルで前年同月比3.5%減、対EUは27億米ドルで17.9%減少した。一方、日本向けは0.3億米ドルの黒字で16.4%増加した。中国からの輸入超過は58億米ドルで19.6%減、韓国からは19億米ドルで2.8%増加、ASEANからは12億米ドルで241.3%増加した。
2025年の輸出の不確定要素として、ベトナム政府の貿易政策やアメリカのドナルド・トランプ政権下での政策変更が挙げられる。ベトナムにとってアメリカは最大の輸出市場であり、関税や為替政策の変更はベトナム経済に直接的な影響を及ぼすと予想される。また、アメリカの対中国、メキシコ、カナダへの関税政策やインフレの影響が、ベトナムを含むアジア地域の輸出に波及する可能性が指摘されている。
今後の貿易拡大のために、ベトナム政府はベトナム企業への支援強化やベトナム商工省の政策調整を進めることが求められる。ベトナム国内の生産基盤の強化や、自由貿易協定(FTA)を活用した市場拡大が、ベトナム企業の競争力向上につながると考えられる。
