ベトナムのエネルギー産業|2024年の成果と展望
ベトナムエネルギー協会(VEA)は、2024年に多くの課題を乗り越え、エネルギー産業の発展に貢献した。世界的な地政学的影響により燃料供給が不安定で、国内でもエネルギー投資の遅れや政策の不確実性が課題となった。特に電力分野では新規発電所の建設が少なく、急増する電力需要への対応が求められている。その中で、ベトナムの総発電容量は84,360MW(メガワット)に達し、前年比3,800MW増加した。政府は北部への電力供給強化のため、500kV(50万ボルト)送電線を建設し、2024年8月に運用を開始した。
2024年には、再生可能エネルギー市場の発展に向けた政策が導入され、直接電力購入契約(DPPA)が可能になり、ベトナム電力公社 (EVN)を介さずに電力を売買できるようになった。また、電力市場改革として、国家電力調整センターがEVNから独立し、新たな電力市場運営会社(NSMO)が設立された。さらに、ベトナム政府は原子力発電計画を再始動し、ニントゥアン省に原発を建設する方針を決定した。
VEAは2024年、政策提言やシンポジウムを通じて電力供給の安定化と再生可能エネルギー促進に貢献し、国内外の企業との連携も強化した。2025年には国際エネルギー展示会を開催し、電力市場改革や投資誘致の推進を進める計画である。2024年のエネルギー産業は困難を抱えながらも大きな成果を上げ、VEAは今後もエネルギー分野の発展に貢献することが期待されている。
