ベトナムは産業、FDIの発展とともに、グリーン化を加速させている
グローバル不動産コンサルティング企業Jones Lang LaSalle(JLL)ベトナムの新しい報告書「ビジョンから行動へ:ベトナムの産業のグリーン化を加速させる」によると、ベトナムの産業市場は以下の要因により大きな成長と変革の機会に直面している。
産業市場の成長ドライバー
- 2010年から2023年にかけて、ベトナムへの外国直接投資(FDI)は年平均成長率(CAGR)10%に達し、ASEAN諸国の平均7.6%を上回った
- ベトナムの輸出は2024年から2030年までの期間に年平均成長率(CAGR)6.8%で成長すると予測されており、国内消費も同時期に6.1%の成長が見込まれている
- この成長は製造業の拡大と、製造業における保管需要の増加、さらには国内消費の増加に支えられている
Green Transformationを推進する要因
- 若い人口層の多さと進行中のグリーンイニシアティブが、産業のGreen Transformationの触媒として重要な役割を果たしている
- データセンターは、エネルギー管理の効率化と環境への影響の軽減に寄与し、Green Transformation戦略の重要な一部となりつつある
- 冷蔵倉庫は、食品や医薬品のサプライチェーンにおいて重要な要素であり、温度調整の必要がある製品の保管と輸送需要の増加に伴い、注目を集めている
産業部門とサプライチェーンが引き続き発展する中で、ベトナムではデータセンターや冷蔵倉庫といった新たな潜在的資産への関心も高まっている。これらの要因が相まって、ベトナムの産業市場は大きな成長と変革の機会に恵まれていると言える。