ボストンコンサルティンググループ(BCG)によると、ベトナムは富裕層向け金融資産管理サービスの開発潜在性が最も高い新興市場のグループに属しており、資産成長率は年間9%を超えている。この原動力は、中間層および富裕層の急増、国内貯蓄率の上昇、そして安定したマクロ経済成長によるものである。これに先立ち、ナイト・フランクが発表した「ウェルス・レポート」でも、ベトナムには純資産1,000万ドル(約15億8,000万円)超の個人が5,459人存在し、東南アジアで6位に位置していることが記録されている。
大きな潜在性があるものの、ベトナムの金融資産市場は依然として初期段階にあり、投資ポートフォリオは限定的で、サービスプロバイダーも少なく、モデルは専門的な資産管理ではなく主に小売銀行(リテールバンク)に依存している。現在、25万ドル(約3,950万円)から500万ドル(約7億9,000万円)の資産を保有する個人層が急速に拡大しているが、彼ら向けのサービスは未開拓のままである。この層の資産の大半は依然として利回りの低い銀行預金に眠っており、本格的な投資はほとんど行われていない。資産の成長スピードと国内サービスエコシステムの対応能力との間のこのギャップは、ベトナム市場への参入を目指す経験豊富な海外の金融機関や資産管理会社にとって、巨大なビジネスチャンスを切り開いている。
