米国市場からの旺盛な需要を背景に、2026年のベトナムの輸出は引き続き力強い成長を維持する見通しである。VinaCapital(ベトナム最大手の資産運用・投資グループ)の報告書によると、前年度の対米貿易黒字はベトナムの国内総生産(GDP)の約26%に相当し、対米輸出は総輸出額の約3分の1を占めるに至っている。
この成長を支える主な要因は、世界的なAI(人工知能)ブームに伴うノートパソコンやハイテク製品の輸出で、前年比80%増を記録した。また、米国による関税免除措置の適用により、ベトナム製品は地域内の競合国に対してコスト競争力を維持している。米国の関税政策に関する懸念はあるものの、ベトナムへの直接投資(FDI)は2025年に9%増加した。Apple(米国の多国籍テクノロジー企業)などの大手企業がベトナムでの工場設立を継続しており、新規輸出受注指数がピークに達していることも、2026年の輸出において深刻な景気後退のリスクがないことを示す先行指標となっている。
