ベトナム国内の木材輸出業者が、高付加価値製品の中国市場への輸出に注力し始めている。これまでベトナム企業は、原材料や粗加工品の輸出が中心であったが、近年は家具や内装材などの完成品・準完成品を中国向けに拡大している。これは、従来の欧米市場の伸び悩みと、中国国内のインテリア製品需要の増加に対応した戦略である。
ベトナム商工省やベトナム木材協会によれば、中国市場は価格競争が激しいものの、都市部を中心にデザイン性や品質を重視する中間層が拡大しており、今後も高品質・高付加価値製品の需要は増加する見通しである。これを受けてベトナム企業は、中国市場に特化した製品設計、短納期対応、生産ラインの柔軟性強化に取り組んでいる。また、同国のeコマースチャネルや流通パートナーとの提携も加速している。
ただし、中国側の技術基準や検査体制、関税政策の不透明さが依然として課題であり、ベトナム政府は二国間協議やFTA活用による市場参入支援を検討中である。ベトナム企業にとって、中国市場への高付加価値製品輸出は新たな収益源となる可能性を秘めており、今後の動向が注目される。
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