2025年上半期、ベトナムの輸出入総額は前年比16.1%増の4,320億3,000万USDに達した。輸出は2,198億3,000万USD(+14.4%)、輸入は2,122億USD(+17.9%)であり、商業収支は76億3,000万USDの黒字となった。だが前年同期の121億5,000万USDと比較すると、黒字幅は縮小している。
この成長の主な牽引役は外資系企業(FDI)であり、輸出の73.5%、輸入の65.7%を占めた。輸出では加工工業品が主力で、1,942億8,000万USD(全体の88.4%)を構成。農林水産品は約8.7%、水産物は2.3%、燃料・鉱産品は0.6%と構成比は限定的である。
輸出品目では28品目が10億USD以上を記録し、うち9品目は50億USDを超えた。輸入でも33品目が10億USDを突破。特に生産用資材(93.7%)が大宗を占め、消費財は6.3%にとどまる。輸入構成では機械・設備類が51.2%、原材料・燃料が42.5%である。
市場別では、米国が最大の輸出先(709億1,000万USD)、中国が最大の輸入元(847億USD)。米国への貿易黒字は620億USDで、前年同期比29.1%増。EU、日本もそれぞれ190億USD、12億USDの黒字を記録。一方、中国との貿易赤字は556億USD、韓国からは146億USD、ASEANからは75億USDの赤字と拡大傾向にある。
国内企業は引き続き厳しい競争にさらされ、FDI企業が貿易全体の収支を押し上げている構図が続いている。国内企業は145億4,000万USDの貿易赤字、FDI企業は221億7,000万USDの黒字であり、外資への依存が依然として強い。
これらのデータは、ベトナムが世界経済の回復とともに輸出入を活発化させていることを示すが、外資依存、貿易赤字国への構造的課題、サプライチェーンの高度化など、政策的対応が求められる局面でもある。
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