2025年9月11日からハノイで開催された「Viet Industry 2025 国際展示会」および「高級産業製造フォーラム」は、ベトナム産業界の最新動向を示す場となった。イベントは産業基盤の近代化と国際競争力強化を目的とし、建設産業、HVAC、クリーンルーム、機械製造、電気・自動化など多様な分野を網羅しているが、中でも半導体分野が特に注目を集めた。
展示会では、データセンターインフラと半導体技術の専用エリアが設けられ、国際基準に沿ったデータセンター運営技術や半導体の設計、素材、製造ラインに関する最新ソリューションが紹介された。これにより、ベトナム国内企業が国際水準の技術に直接触れ、グローバル企業との協力機会を模索できる場が提供された。初日から国内外企業による数百件の視察・相談が行われ、熱気に包まれた。
特に半導体関連展示は、ベトナムが産業政策で戦略分野と位置づける領域であり、エレクトロニクス産業の高度化に直結する。サプライチェーン再編が進む中で、同国は組立拠点の枠を超え、研究開発や高度製造工程への参入を目指している。今回の展示会は、国内企業にとって技術的知見を得る場であると同時に、国際的な投資家・サプライヤーにとってもベトナム市場の潜在力を確認する契機となった。
ベトナム商工会議所(VCCI)のホアン・クアン・フォン副会長は「多様な分野が一堂に会した今回の展示会は、産業転換の基盤となる技術群を網羅し、半導体を含めた戦略産業の発展を後押しする」と述べた。韓国、中国、シンガポール、タイ、欧州など海外企業の参加も多く、国際的な産業ネットワーク形成が進んでいる。
この展示会は、ベトナムが産業構造の高度化を図る上で、半導体産業を核に据えた国際協力と技術移転を推進する重要な場であると評価できる。
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