ベトナム中部高原のザライ省はこのほど、シンガポールのNexif Ratch Energy SE Asiaを投資主体とする「ビンディン・バンカイン風力発電所」プロジェクトに投資登録証明書を交付した。
総投資額は5兆7000億ドン(約319億円)、設計容量143MW、年間発電量は推定3億9,180万kWhに上る。事業は2025年第3四半期から2028年第3四半期まで実施され、運転期間は50年間を予定している。
設計によると、総敷地面積48ヘクタール超を使用し、風力タービン基礎、送電用の地下ケーブルおよび架空送電線、変電所、内部道路、管理棟などを建設する。稼働後は、再生可能エネルギーによるクリーン電力を国家電力系統に供給し、エネルギー安全保障や経済社会の発展を支えると期待されている。ザライ省人民委員会は投資家に対し、現地にプロジェクト会社を設立し、税務義務を履行するとともに、農村交通インフラの整備にも協力するよう要請した。また、投資家は投資、土地、建設、電力、環境、安全労働などに関する規定を順守し、計画通りに事業を実施することが求められる。
さらに、計画に基づき工事が完了する前に、人民委員会の文書による承認なしに権利移転や譲渡を行うことは禁止されており、違反があった場合は補償なしで事業が回収される可能性がある。
本プロジェクトは、省の財政収入への貢献や雇用創出のみならず、地場産業の発展を後押しし、今後の二桁成長目標の実現にも寄与するとみられる。規模・資金力ともに大きな案件であることから、再生可能エネルギー分野における海外投資家との連携や新規投資機会の拡大が期待される。

URL: TienPhong新聞
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