2025年6月25日、ホーチミン市で開催された「ベトナム企業の対日輸出機会拡大戦略」に関するセミナーにおいて、繊維・履物・農産品分野における日本市場への輸出拡大の可能性が示された。ITPC(ホーチミン市貿易投資振興センター)のトラン・フー・ルー所長は、ベトナムが日本の輸入相手国として第7位、輸出相手国として第9位に位置づけられていると述べ、FTAの恩恵や税関障壁の撤廃により、日本市場はベトナムにとって極めて有望な輸出先であると強調した。特に、RCEPの発効以降、繊維・履物の輸出は25%以上増加しており、同市場の潜在性が確認された。
また、在大阪ベトナム商務部のハー氏は、日本市場は品質や環境・労働基準への要求が高く、信頼関係と持続可能な取引が不可欠であると述べた。農産品においては、カフェ・カシューナッツ・冷凍果物などベトナムの主力品目への需要が高く、特に安全性や有機性が重視されている点が指摘された。
加えて、日本に居住する63万人以上のベトナム人が食品分野における潜在的な消費者層となっており、この層へのアプローチも輸出促進の一要素である。今回のセミナーでは、商習慣や輸出入実務、資金決済方法に関する情報提供も行われ、参加企業にとって有益な機会となった。
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