ベトナム電力公社(EVN)は、2024年末時点でニントゥアン原子力発電所プロジェクトに1,300億VND超を投資したことを明らかにした。本案件は、2024年11月に国会で再開が承認された国家戦略プロジェクトであり、EVNは現在、再始動に向けた準備段階に入っている。
EVNの2024年通年連結財務報告によると、同年の売上高は前年比16%増の約580兆5,370億VNDであった。そのうち電力販売収入は約572兆9,360億VNDと、全体の98%以上を占める。売上原価は約530兆9,480億VNDに達し、粗利益は49兆5,880億VNDと前年の約4倍を記録した。
税引後利益は82兆3,700億VNDで、そのうち親会社株主に帰属する純利益は72兆2,200億VNDとなった。2024年の設備投資総額は前年比で約4倍となる102兆7,020億VNDに達しており、EVNが積極的に電力供給網の強化と戦略的案件に資金を投下している様子が浮き彫りになっている。
一方で、過去2年間(2022〜2023年)の大幅な赤字の影響から、EVNは2024年末時点で累積損失が3兆8,688億VNDに上っている。2023年には2兆6,772億VND、2022年には2兆747億VNDの赤字を計上しており、収支バランスの健全化は依然として大きな課題である。
負債面では、2024年末時点での総負債が47兆4,630億VNDに達し、総資本の約70%を占めている。そのうち27兆8,914億VNDは長期借入であり、主に発電所建設および送配電網整備向けの財務・リース負債が占めている。
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