2025年、ベトナムの農業・環境分野は、自然災害の激甚化、世界市場の変動、行政組織再編という逆風の中でも堅調な輸出実績を示した。農林水産業のGDP成長率は2021~2025年で最高となる3.83%を記録し、通年では3.9~4%に達する見込みである。
農林水産物の輸出額は11カ月で640億ドル(約9兆6015億円)となり、前年比12.9%増となった。通年では約700億ドル(約10兆5000億円)と推計され、政府目標を大きく上回る。農産物、水産物、林産物の全分野が増加し、特にコーヒー、カシューナッツ、胡椒、果物など主力品目で付加価値の向上が進んだ。
数量拡大から品質・ブランド重視への転換、FTA活用、持続可能性への対応が奏功し、輸出の流れは途切れなかった。これらの成果は、ベトナム農業が単なる経済の「下支え」にとどまらず、持続的成長を牽引する産業へと進化していることを示している。
