ベトナム、2024年1月~9月の農産物輸出が好調
ベトナム農業・農村開発省の見解によれば、2024年には農産物の輸出額が55億ドルに達する見込みである。年末にかけて、多くの国がベトナムからの果物、コーヒー、米の輸入を増加させるためである。特に、ドリアンの輸出は2024年に30億ドルを超えると予想されており、2024年1月~9月で25億ドルを記録した。ダクラク省のドリアン輸出企業社長、グエン・ゴック・タイン氏は、中国市場向けに約500コンテナの生ドリアンを輸出予定であり、今年の価格は安定していると述べている。
また、ベトナム果物協会のダン・フク・グエン氏によると、10月には中部高原地域でドリアンの収穫期を迎え、西南部でも季節外れのドリアンが収穫される見込みである。この時期には競争国であるタイやマレーシアが収穫を終えているため、ベトナムのドリアン価格は高騰することが予想される。
2024年にはドリアンやドラゴンフルーツなど主力商品のおかげで、野菜・果物輸出が活況を呈し、新たな記録を樹立する可能性がある。特に冷凍ドリアンや新鮮なココナッツが加われば、輸出額は60億ドルに達することが期待されている。さらに、2024年1月~9月でベトナムは110万トン以上のコーヒーを輸出し、その金額は40億ドルを超えた。米の輸出も40億ドル近くに達し、野菜・果物も48億ドルに達している。これにより、2024年9月までに農林水産物総輸出額は50億ドル近くになり、前年同期比で約20%増加した。第4四半期には多くのイベントがあり、各国がベトナムから農産物を増やして輸入する時期である。
ベトナム農業・農村開発省は原材料確保や高水準の加工を強化し、市場開放を進める方針である。商工省貿易局副局長トラン・タイン・ハイ氏は、持続可能な発展には企業が連携チェーンを構築し、輸入市場の需要をアップデートすることが重要だと警告している。農業部門は引き続きブランド構築や新たな市場開拓に努め、2024年には55億ドルという輸出目標達成を目指す。