英国産水産物、ベトナム市場に初進出
2025年4月1日、ベトナム政府は英国からの生鮮水産物の輸入を正式に許可した。この合意により、今後5年間で英国の水産業界は約2,000万ポンド(約38億円)の輸出収益を見込む。輸出対象には貝類などが含まれており、ベトナムの一人当たり年間37kgの水産物消費という高い需要に応える。
この取引は、英国環境・食料・農村省(Defra)とベトナムの関係機関との間で行われた交渉の成果であり、法的障壁の撤廃と英国の水産業界の品質基準紹介が含まれている。英国内の業界団体SAGB(英国貝類協会)も交渉に関与しており、「世界的に需要の高い英国産シーフードの新たな市場開拓につながる」と評価している。
英国政府のダニエル・ツァイクナー国務次官は「英国の高品質な水産物の輸出を後押しする大きな成果」と述べており、今後は両国の民間企業や業界団体との連携も強化していく方針。
この合意は、英国とベトナムの二国間貿易関係の深化を象徴するものであり、特にCPTPP加盟後の英国にとって東南アジア市場への足がかりとしても注目される。両国間の協力体制強化により、水産物だけでなく他分野にも波及効果が期待されている。
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