はじめに
本レポートでは、ホーチミン、ハノイから日帰り~一泊で行ける観光地を紹介します。ホーチミンはリゾート地が多く、ハノイは歴史・文化に触れることができる場所が多いのが特徴です。
ホーチミンから行ける日帰り観光地
ホーチミンから行ける観光地ではリゾート地を中心に紹介します。
ミトー (Mỹ Tho)
ミトーはベトナム南部のメコンデルタに含まれる街です。 ミトーではホーチミン近郊で人気のアトラクションであるメコン川クルーズが体験できます。クルーズではジャングルの中を手漕ぎボートで巡ることができ、非日常体験をすることができます。 また、ミトーではメコン川のご当地グルメの「エレファントフィッシュ」や名産品のココナッツキャンディー工場見学などをすることができます。
ホーチミンからミトーへは車かバスで行くことができます。 車の所要時間は約1.5時間でバスの場合は約1.5~2時間です。
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ダラット (Đạ Lạt)
ダラットはベトナム中南部の高原都市で、フランス統治時代に避暑地として開発された街で、フランス統治時代の建造物が多く残っています。 人気なランドマークとしてフランス建築のダラット大聖堂やドメーヌマリア教会などがあります。
そのほかにも中国とフランスの文化が融合した霊福寺(リン・フオック寺)やナイトマーケットなどのスポットもあります。
ホーチミンからダラットへはバスか飛行機で行くことができます。 バスの所要時間は約6~8時間です。飛行機の場合はリエンクオン空港からダラット市内まで車で移動する必要があるため、合計で約1.5時間~2時間です。
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ブンタウ (Vũng tàu)
ブンタウはホーチミンより南東部に位置する湾口都市です。 ブンタウのシンボルはニョー山の山頂にそびえる巨大なキリスト像です。像の全長は高さ32mで像には展望台もあり、ブンタウ市街と海を一望することができます。 また、ベトナム南部最大級の15mの観音様が安置されているタウ寺もあります。そのほかにもブンタウではビーチで海水浴を楽しんだり、港町でシーフードを食べることもできます。
ホーチミンからブンタウへのアクセス方法は高速船、車、バスの3つがあります。
どの方法でも要予約で高速船の所要時間は約90分です。車の場合は道中に休憩を挟んで約1時間30分です。バスの場合は所要時間が約2,5~3時間と長くなっているので注意が必要です。
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フーコック島 (Phú Quốc)
フーコック島はタイランド湾に浮かぶベトナム最大級の島で、美しいビーチが点在しています。 特にロングビーチは島で最も長いビーチです。家族向けの大型テーマパーク「ヴィンパールランド」にはアトラクションや動物園、水族館が揃っています。
北部の「フーコック国立公園」ではマングローブ林や熱帯雨林の中で野生動物と出会え、南部の「フーコック海洋公園」では多様な魚やサンゴを見ることができます。ホーチミンからフーコック島までは飛行機の国内線で行くことができ、所要時間は約1時間です。
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ムイネー (Mũi Né)
ムイネーはベトナム南部のリゾート地で、美しいビーチとのどかな漁村の雰囲気が魅力です。観光客が少なく、静かに海を楽しむことができます。ビーチ周辺には「イエローサンデューン」と「ホワイトサンデューン」という2つの砂丘があり、イエローサンデューンは市街地近くでピクニックに最適で、ホワイトサンデューンでは朝日や夕日が楽しめるスポットとして人気です。
ホーチミンからムイネーへは車かバスで行くことができます。どちらも所要時間は約4~5時間ほどです。
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ハノイから行ける日帰り観光地
ハノイから行ける観光地は自然や歴史・文化を体感できるスポットを中心に紹介します。
ハロン湾
ハロン湾はベトナム北部にあるユネスコ世界遺産で、約2,000の奇岩が広がる神秘的な自然景観を誇ります。
「ティエンクン洞窟」ではライトアップされた鍾乳石が幻想的な雰囲気を演出し、訪れる観光客を魅了します。また、多くのクルーズやツアーが提供されており、所要時間や目的に応じて楽しみ方を選べる人気観光地です。 ハノイからハロン湾へは車か長距離バスで行くことができます。バスでの所要時間は約3時間半~4時間です。また、ハノイ市内からのツアーも多く開催されているのでツアーに参加する方法もあります。
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チャンアン
チャンアンはベトナムの紅河デルタ南端に位置し、「陸のハロン湾」と称される世界複合遺産です。
川や湿原、奇石が織りなす景観はまるで水墨画のようで、50の洞窟と31の渓谷を含む景勝地をツアーや川下りで楽しめます。また、ベトナム最初の独立王朝の古都ホアルーがあり、1~3万年前の人類遺跡も発見されています。自然美と歴史・文化を同時に体験できるスポットです。
ハノイからチャンアンへはバスか列車で行くことができ、バスの所要時間は約2時間です。列車はニンビン駅で降車後、タクシーなどでチャンアンまで向かう必要があり、所要時間は約2.5時間です。
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ドンラム村
ドンラム村はハノイ近郊にある国指定文化遺産の農村集落で、歴史的な建物や昔ながらの住居が残り、ノスタルジックな雰囲気が漂います。レンガで作られた凹凸のある建物が特徴的で、ベトナムの重要な2人の英雄を祀る神社や、スンギエム寺などの仏塔があり、古き良きベトナムの風情を感じられる場所です。
ハノイからドンラム村へは車かバスで行くことができます。 車での所要時間は約3~4時間、バスの場合は4~5時間です。
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サパ
サパはベトナムと中国との国境に位置する町で、複数の少数民族が暮らしています。 そのため、少数民族の暮らしを体感したり、民芸品を購入することができます。
また、サパは世界で最も美しい棚田に選ばれた絶景の村として知られる場所です。街の中心地にあるロープウェイに乗ってインドシナ最高峰のファンシーパン山の頂上付近に行くことができ、展望台から棚田を見ることもできます。
ハノイからサパへは直行バスとか鉄道で行くことができます。 直行バスの所要時間は約5時間30分です。鉄道の場合はラオカイ駅で下車し、ラオカイ駅からサパまでは路線バスで行く必要があるため合計の所要時間は約9時間になります。
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バッチャン村
バッチャン村はハノイから南東の方面にある小さな村です。 村の名産品は陶器の「バッチャン焼き」で、食器や壺だけではなく、花瓶やコースター、箸置きなどの小物もあります。また、陶器を購入するだけではなく、陶器づくりの見学やろくろ・絵付け体験をすることもできます。
ハノイからバッチャン村へは車かバスで行くことができます。 バッチャン村はハノイ市内から30分ほどで行くことができ、タクシーで行くことができます。 またバスではハノイバスの「47A」表記のバスがバッチャン村行のバスになっています。
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さいごに
いかがでしたでしょうか。 ベトナムには日帰りでも行ける観光地が多くあり、多くの観光客が訪れるリゾート地から歴史・文化を体感できる穴場スポットまで様々な観光地があります。場所によっては短時間で訪れることができる場所もあるのでぜひ、訪れてみてください。