タイグエン省(Thai Nguyen)の基本情報│ベトナム63省を徹底解説

タイグエン省の特徴
タイグエン省の経済発展状況
タイグエン省における日本企業の投資状況
関連情報
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タイグエン省の特徴

本レポートでは、ベトナムのタイグエン省の概要を網羅的に解説する。

地理

タイグエン省は、ハノイ市に隣接しベトナムの北部山岳地帯にある。タイグエン省はノイバイ国際空港から50km、中国国境から200km、ハノイ市から75km、ハイフォン港から200kmの距離にある。

人口

2021年のタイグエン省の人口は130万人以上で、少数民族は30％近くを占めている。そのうち、都市部の人口は425,400人（32.15％を占める）、農村部の人口は897,800人（67.85％を占める）である。同省の人口密度は376人/km²である。

労働資源と平均給与

2019年の15歳以上の労働年齢人口が同省の総人口に占める割合は約67.9％である。

地域の最低賃金：最も高いのはタイグエン市（地域II）で416万VND/月、最も低いのは地域IVで325万VND/月である。

インフラ

道路：タイグエン省は、ハノイ-タイグエン-バクカン間を結ぶ国道3号線、バクザン-タイグエン-トゥエンクアン間を結ぶ国道37号線、タイグエン-ランソン間を結ぶ国道1B号線があり、交通の便がいい。

電気インフラ:タイグエン省は全国規模の送電網や中国から購入する電力系統を保有する。

産業の強み

農業・林業:タイグエン省は現在、22,300ha以上の茶畑を有し、茶の面積と生産量は国内トップである。さらに、同省では現在約3,136haのシナモン、薬用植物、その他多くの農林水産物を栽培している。

ミネラル: タイグエン省は多くの鉱物が埋蔵されている。現在、タイグエンの石炭生産量はベトナムで2番目に多い。また、錫、鉛、亜鉛、タングステン、金、銅、ニッケル、水銀などの非鉄金属も産出されている。

工業団地の数：タイグエン省には現在6つの工業団地があり、その総面積は1,420haである。タイグエン省の工業団地の多くは省南部に位置し、タイグエン省とバクニン省、ヴィンフック省、ノイバイ国際空港、ハイフォン港を結ぶ便利な交通網を備えている。

タイグエン省で稼働している工業団地は以下の通りである。

工業団地名	面積 (ha)	主な事業内容
Song Cong I工業団地	195	食料品製造業、衣服製造業、一般機械器具製造業、木材製造業、金属鉱業、製紙産業
Song Cong II工業団地	250	衣服製造業、一般機械器具製造業、木材製造業、農林水産加工業
Nam Pho Yen工業団地	120	食料品製造業、化学工業、繊維工業、飲料製造業、木材製造、輸送用機械器具製造業、精密機械器具製造業
Yen Binh工業団地	396.43	情報・通信業

タイグエン省の経済発展状況

本章では、タイグエン省の経済を解説する。

経済成長

2021年のタイグエン省のGRDPは134兆9560億ドン（59億ドル相当）、一人当たりのGRDPは9510万ドン（4161ドル相当）に達した。

経済構造:工業-建設業が58.7％、農業・林業・漁業が10.8％、サービス業が30.5％を占めている。

タイグエン省における輸出活動出所：i ct news.vietnamnet.vn

企業数

現在、タイグエン省の企業総数は5,167社で、新たに設立された企業数は891社である。

2021年、同省へ登録されたFDI資本は2億2030万ドルに達した。2022年7月20日時点、同省には100億ドル以上の投資資金を持つ有効なFDIプロジェクトが198件あり、63省中11番目に最もFDIを誘致している省である。その中でも、サムスン電子グループ（韓国）のサムスン電子工場プロジェクトは2013年から同省に投資しており、その後も継続的に規模を拡大している。