病院経営の「自由度」が生み出す、新しい選択肢
皆さま、こんにちは。ONE-VALUE株式会社の代表のホアです
ベトナムの病院は、ここ数年で運営の自由度がだいぶ高くなってきています。以前は、国営病院であれば何をするにも中央政府の承認が必要でしたが、最近では病院自身が収支を管理し、必要な契約や外注を独自に判断できるようになってきました。
こうした変化は、病院の現場にとって非常に大きな意味を持っています。たとえば、清掃、給食、洗濯といったノンコア業務を自院で抱え込むのではなく、外部の専門業者に任せるという流れが進んでいます。これにより、病院側は本来注力すべき診療業務に集中できる環境が整いつつあります。
実際に、最近では病院関連サービスを手がけるローカル企業や外資系企業との連携を検討する動きも見られており、「院内サービスの質をどう高めるか」という視点が強くなってきていると感じます。
自由診療の広がりと、アウトソーシングに求められる品質
もう一つの注目すべき変化は、病院内での自由診療の広がりです。公的保険がカバーしない部分、たとえば先進医療、時間外診療、個別対応といったサービスを求める中間層の患者が増えており、自由診療が病院収益の一部を担うようになってきました。
このような背景から、病院経営そのものが「自立的で多角的な運営モデル」へと変化しつつあると感じています。診療以外の部分を外注し、収益の多様化を図る病院が今後さらに増えていくのではないでしょうか。
その中で、日系企業が提供できる価値は大きいと考えています。日本式の衛生管理、業務マニュアル、人材教育などは、ベトナムの医療現場においても非常に高い評価を受ける要素です。特にアウトソーシング分野では、単なる価格競争ではなく「品質で選ばれる」ことがますます重要になっていくと見ています。
今後は、病院本体だけでなく、その周辺を支える事業に対しても注目が集まるはずです。私たちとしても、こうした新しい動きのなかで、日本とベトナムの医療連携がより深まっていくことを期待しています。
医療の周辺を支える質の高いビジネスこそが、今後のベトナム市場で日系企業が強みを発揮できる分野だと確信しています。
ONE-VALUE株式会社
代表取締役 Phi Hoa(フィホア)ベトナム市場