
ソース:VnEconomy
ベトナムの繊維・アパレル産業は、世界有数の衣料品輸出国の地位を維持するため、戦略的な転換期を迎えている。世界的な購買力の低下や、欧州・米国などの主要市場による持続可能な開発(ESG)要件の厳格化を受け、ベトナム企業は生産の「グリーン化」、自動化、デジタルトランスフォーメーション(DX)に注力している。
2025年の繊維・アパレル輸出額は、受注の回復とサプライチェーンのベトナムへの移転により過去最高を記録すると予測されている。企業は循環型経済の基準を満たすため、無水染色技術への投資、再生可能エネルギーの使用、再生素材の活用を進めている。また、CPTPPやEVFTAなどの自由貿易協定(FTA)を最大限に活用することで、関税面での競争力を高めている。
一方で、人件費の上昇やバングラデシュ、インドなどの競合国との激しい競争にも直面している。そのため、単なる委託加工から、デザイン(ODM)や自社ブランド開発(OBM)といった高付加価値工程へのシフト、さらには輸入原材料への依存を減らすための国内サプライチェーンの構築が今後の方向性となっている。
