ベトナム財務省統計総局が2026年1月5日に発表したデータによると、2025年のベトナム工業生産指数(IIP)は前年比9.2%増となり、2019年以降で最も高い伸びを記録した。特に2025年第4四半期は9.9%増と加速し、年末需要に対応した生産・供給拡大が成長を押し上げた。これにより、工業部門の回復と拡大傾向が一段と明確になった。
中でも製造・加工業は10.5%増と全体を牽引し、IIP上昇への寄与度は8.4ポイントに達した。その他の分野では、電力の生産・供給が6.7%増、上下水・廃棄物処理が7.8%増、鉱業は0.5%増と小幅な回復にとどまった。業種別では、自動車、非金属鉱物製品、ゴム・プラスチック、金属、繊維・衣料、化学、食品加工など多くの分野で高い成長が確認された。
地域別にみると、2025年のIIPは34の省・市で前年を上回り、主に製造・加工業や電力部門の拡大が寄与した。一方、一部地域では主要産業の伸び悩みが成長率を抑制した。
需要面では、製造・加工業全体の消費指数が9.9%増加した一方、平均在庫率は81.1%に上昇した。工業部門の雇用も増加傾向を維持し、とりわけ外資系企業での伸びが目立つ。これらの指標は、2025年の工業生産が量的拡大に加え、安定性と回復力を高めたことを示している。
