ベトナム政府が進める北南高速鉄道プロジェクトの一環として、ザーライ省では約115kmにわたる鉄道路線が通過する計画であり、用地取得面積は323ha超、影響を受ける住民は4,435世帯にのぼる。これに対応するため、省政府は再定住地39区画と墓地再配置6区画の整備を進めており、総事業費は約2,490億VNDに達する。
再定住区の建設主体はザーライ省土地開発センターであり、同センターは18の地方自治体と連携して土地の測量・評価・補償額の算定を進めている。そのうち16の地域で測量が完了し、2区画で用地取得が始まった。特に「タイビン区画」ではすでに全用地取得が完了している。4区画については8月19日に着工予定である。
ただし、計画には課題も存在する。再編で新設された自治体では人員不足や計画の理解不足が進捗の妨げとなっており、39区画中32区画はまだ1/500の詳細都市計画が未承認の状態にある。複数の候補地では工業団地や住宅地との重複も指摘されている。
ザーライ省人民委員会は、住民の正当な権利保護を最優先とし、不正な建築や補償制度の悪用行為には厳格に対応する姿勢を明らかにした。また、建設資材の調達に関しては国土交通省に対し、再定住関連地の特例処理や資源採取の許認可緩和を求めている。
この国家重点インフラ計画の着実な遂行は、今後の高速鉄道建設とベトナム国内の地域経済の接続強化に直結するものである。
ベトナム経済・ビジネス関連の有料レポートはこちらからもご覧いただけます。


