ベトナム・ホアビン省が炭素市場を推進
ホアビン省は、自然林46万7,000haと生産林10万ha以上を有し、ベトナム国内で炭素クレジット市場の発展が期待される地域の一つである。ベトナム政府の政策により、省内では成長の早いケオ、ユーカリ、チーク、竹などの植林が進められており、森林の持続的管理と炭素吸収量の増加が推進されている。森林由来の炭素クレジットは、温室効果ガスの排出削減や森林の再生・保護活動を通じて創出され、将来的にはベトナム政府主導の炭素市場で売買されることが可能となる。これは、2050年までのカーボンニュートラル目標と「2021~2025年までに10億本の樹木を植える」政策を後押しし、森林生態系の保護や住民の環境意識向上にもつながっている。
また、ベトナム政府および地方政府は、植林木の加工産業への投資促進や森林に関連する協同組合の設立支援、大規模な森林経営地の形成などに取り組んでおり、経済的にも森林の付加価値を高めている。2025年のベトナム炭素市場試験運用、2028年の本格稼働により、ホアビン省は持続可能な森林経営のモデル地域となる可能性が高い。一方で、炭素クレジットの取引には、厳格な基準と遵守義務が伴い、発行には正当な管理体制と透明性が求められる。違反があれば取引対象から除外される。森林クレジットの導入は、森林保護と住民の生活安定の両立を実現する新たな手段として注目されている。
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