ベトナム新たな取り組み
ベトナムの地場系コングロマリットのCT Groupは、ベトナム国内初となるカーボンクレジット取引所(CCTPA)を設立した。ベトナムは新興国として、今後の持続的成長を実現するためには国際的な環境基準への適応が不可欠である。
2023年10月から、EU諸国は炭素税の試験導入を計画しており、アメリカも2024年に導入を予定している。脱炭素社会の実現に向け、ベトナムもまた、先進国と同様に取り組みを進めていき、国際競争力を強化する方針である。
新たに設立されたCCTPAは、カーボンニュートラルのプロジェクトに関するあらゆるプロセス、例えばプロジェクトの設計、登録、検証、取引、補償などを幅広く支援する。
CCTPAについて特に注目すべき点は、ブロックチェーン技術の導入である。ブロックチェーンの導入により、取引のセキュリティや透明性が飛躍的に向上し、取引の信頼性を一層高めることが可能となる。また、トレーサビリティの向上だけでなく、取引の効率化も期待される。CCTPAの取り組みは、持続可能な社会の発展と、より効果的なカーボンクレジット取引の実現に向けた重要なステップと言える。
このように、CCTPAの設立は、ベトナムが2050年のカーボンニュートラル達成に向けて進む上で重要な要素となる。ベトナムは、アジアにおける環境保護と経済成長の両立を模索するモデル国となることが期待される。
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