ベトナムにおけるコールドチェーンの現状
ここ数年、工業用不動産や物流セクターは投資家から注目を集め、過去最高の投資資金流入を記録している。特に、特定の貨物の冷凍・冷蔵保管や運輸を行うコールドチェーンセグメントは大きな需要があり、国内における生鮮食品の需要とEC市場の急成長が、コールドチェーン市場の発展を牽引している。
Savillsによると、2020年から2022年の期間における生鮮食品業界の売上高は6.3%増加した(2020年の404億ドルから2022年の457億ドル)。
ベトナムのEC市場も著しい成長率を記録している。2017年から2022年の期間で21.5%成長し、関連サービスの拡大が進んでいる。フードデリバリーサービス業界も成長しており、2020年から2022年の期間で5.5%増加した。
一方、Savillsによれば、ベトナムのコールドチェーン市場はまだ発展途上である。現在約40のプロジェクトがあり、約460,000平方メートルの用地が確保されている。
需要に対して供給が追いついていない状況であるため、コールドチェーンへの投資は、投資家にとって素晴らしい機会となる。