ベトナム企業、Vinamilkが世界的に認知される持続可能な企業として頭角を現す
ベトナムのビナミルク(Vinamilk)は、国内で最も有名な乳製品メーカーとして知られており、牛乳、ヨーグルト、チーズ、ミルクティー、アイスクリームなどの多岐にわたる製品群を製造販売し、国内外でブランドを築いている。2023年、Brand Finance(英国のブランド評価機関)によると、ビナミルクは持続可能性の高いメーカートップ6に選出された。この評価を受けて、ブランド価値は28億ドル(2022年)から30億ドル(2023年)に増加した。
例えば、ゲアン省の乳製品工場と乳牛農場は2022年に、PAS2060基準に従いカーボンニュートラルを達成した施設として認定されている。また、持続可能な農業、環境に配慮した生産、効率的な物流、持続可能な消費という4つの領域に焦点を当てた行動計画も策定している。ビナミルクは持続可能性を重視し、環境に優しい生産方法や社会的責任に注力している。最先端の技術を導入した工場や農場を有し、日々大量の製品を供給している。
ベトナム国内におけるビナミルクのブランドは確立されており、揺るぎないものである。Kantar WorldpanelのAsia Brand Footprint 2020のデータによれば、ビナミルクのミルクブランドは8年連続で、都市部及び農村部の両方で「乳製品及び乳製品代替品部門において最も好まれるブランド」として評価されている。
また、ビナミルクのCEOであるマイ・キエウ・リエン氏は以下のように述べている。「生産とビジネスの安定性の維持を基盤に、ビナミルクは関係者と連携し、価値を共有し続ける。持続可能な開発を目指しており、研究開発から製造、販売に至るまでの全過程で行動計画を共有し、イニシアチブを握っている。その中で、子会社の企業統治と経営効率の向上も図っている。」
この方針に沿って、ビナミルクは持続可能性を追求するための取り組みとして、環境に優しい農業システムである「Green farm(グリーンファーム)」への投資も行っている。