人口減少を背景として、多くの日本企業は事業拡大のため、海外展開が重要な課題となっている。展開先においては、ASEAN地域は日本企業が最も有望視する地域の1つであり、ASEAN10ヵ国の合計は既に人口約 6.5 億人、名目GDPは 3 兆米ドル越という巨大市場に成長していて、今後の持続的な成長も見込まれている。この記事では、日本企業によるASEAN地域でのM&A動向について最新の動向を分析し、特に日本企業によるベトナムM&A動向に焦点を当てて考察していきたい。
コロナ禍の2020年もベトナムでのM&A実行に大きな変化はない
コロナ発生以前におけるASEAN地域では経済活動、投資活動が活発に行われていたものの、2020年初めに発生した新型コロナウイルスにより