ベトナム政府、地方行政再編を加速
ベトナム政府は行政効率の向上を目的に、「地方政府組織法」の改正案を策定し、行政単位の大幅な再編を進めている。具体的には、省レベルの行政単位を現在の63から半減させる計画であり、あわせて郡(県)レベルの行政単位を廃止し、社会(コミューン)レベルも60〜70%削減する見込みである。これにより、地方行政の2階層体制(省と基礎自治体)を明確化し、組織構造の簡素化と効率化を図る。
この計画は、2025年3月25日の国会専門家会議でも議論され、9回目の国会会期中に憲法改正と行政区再編が行われる予定である。国会は国民からの意見を広く募るため、休会中にも意見聴取を実施し、6月30日までに行政区再編に関する決議を可決する計画を持っている。7月1日からは新しい区画が実施に移される。
ベトナム政治局と党中央委員会も再編に関与しており、既に省レベル行政区の半減と基礎自治体の大規模な統廃合方針を決定している。この改革は単なる地理的再編にとどまらず、経済空間の再構築や資源配分の再評価も含んでおり、持続可能な開発と地方自治の効率化を両立させることを狙っている。
現在、全国には63の省、696の郡、10,035の基礎自治体が存在しているが、要件をすべて満たす省はわずか15にとどまっている。最終的には9月までに省の再編、6月末までに基礎自治体の再編が完了する見込みである。
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