ベトナム製薬業界、EU-GMP工場投資で競争力向上
ベトナムの製薬業界は、2030年までに国内製造の医薬品で80%の需要を満たし、2045年にはGDPに200億ドル以上を貢献することを目標としている。2024年には国会が医薬品法を改正し、3000億ドン以上の新規投資プロジェクトに特別な優遇措置を適用する方針を打ち出した。この措置により、国内製造の医薬品が優遇され、技術移転の促進、法人税の軽減、未生産原材料の輸入税削減などが進められる。また、公共調達においては、国内で3社以上がEU-GMP基準を満たす医薬品が優先される。
この政策により、ベトナムの製薬企業は品質向上に向けた投資を加速させている。TraphacoはEU-GMP基準の高品質医薬品工場を2025年末から2026年初めにかけて建設予定である。Imexpharm(IMP)は、ドンタップ省にEU-GMP基準の新工場を設立し、年間14億製品の生産を目指している。IMPはすでに12のEU-GMP認定生産ラインを保有し、シンガポール、マレーシア、フィリピン、香港などに輸出しており、欧州市場への展開も視野に入れている。
さらに、Cuu Long製薬は1396億ドンを投じて、EU-GMP基準のがん治療薬工場を2025年6月に着工し、2028年から生産を開始する計画である。他の企業も同様に、数百億から数千億ドン規模の投資を進め、国際基準を満たす医薬品の生産を強化している。
EU-GMP認定工場への投資拡大は、ベトナム製薬業界の国際競争力を高め、国内市場の需要を満たすだけでなく、輸出の拡大にも寄与する。高品質な医薬品は収益性が高く、特に病院向け(ETC)や薬局販売(OTC)の分野で優位性を持つ。2020年以降、EU-GMPやJapan-GMP基準の認定工場が増加し、2024年10月時点でベトナムにはEU-GMPまたは同等の基準を満たす19の工場が存在する。
ベトナム政府の政策と企業の積極的な投資により、製薬業界は急成長を遂げており、高品質な医薬品の生産と輸出拡大が進むと予測されている。
