シンガポールの投資会社モメンタム・ワークス(Momentum Works)の調査報告書によると、2025年のベトナムにおけるコーヒー・茶飲料チェーン市場は、合計で13億米ドル(約2,000億円)を突破した。ベトナムの市場規模はインドネシア、タイに次いで東南アジア第3位だが、成長率は域内最高水準にある。具体的には、コーヒーチェーン市場が7億2,500万米ドル(前年比27%増)でマレーシア(34%増)に次ぐ成長を見せ、茶飲料市場も6億1,700万米ドル(同28%増)と堅調に拡大している。

ソース:VNExpress
市場の勢力図を見ると、国内最大の低価格コーヒーチェーンであるミラノコーヒー(Milano Coffee)が約2,500店舗を展開し、圧倒的なシェアを誇る。ジョリビー・フーズ(Jollibee Foods Corporation)傘下のハイランズコーヒー(Highlands Coffee)は、約1,000店舗を擁し売上高は16%増を記録した。茶飲料部門では、国内ブランドのトコトコ(ToCoToCo)が約1,000店舗で首位に立っている。一方、海外勢は苦戦を強いられており、中国の蜜雪氷城(Mixue)が規模を縮小したほか、タイ最大手のカフェ・アマゾン(Café Amazon)は5年間の進出を経て2025年11月に完全撤退した。専門家は、今後の競争優位性は店舗数の拡大ではなく、サプライチェーンの最適化やQRコードを活用した自動化、工業化された運営システムによる「1店舗あたりの生産性向上」にシフトすると分析している。
