ベトナム観光業界が国際市場の多角化を進める中、インドが数十億ドル規模の潜在能力を持つ市場として急浮上している。ベトナム国家観光局(VNAT)のデータによると、訪越インド人客数はここ数年で飛躍的な伸びを記録しており、主要な送客市場の一つとなっている。
この急増の主な要因は、ベトナム航空 (Vietnam Airlines) やベトジェットエア (VietJet Air – ベトナム最大の民間航空会社) といった主要航空会社による直行便の大幅な拡充にある。これにより、ニューデリーやムンバイといったインドの主要都市と、ハノイ(ハノイ)、ホーチミン(ホーチミン)、ダナン(ダナン)、フーコック(フーコック)が直接結ばれた。同市場からの潜在的な経済効果は、富裕層、MICE(会議・研修)、そして特にインド富裕層によるウェディング観光などの高付加価値セグメントを通じて、数十億ドル(〜約1,550億円以上)規模に達すると推測されている。

出典:Dân Trí
一方で、この市場を効果的に取り込むためには、インドの食文化(ハラールやベジタリアン)に対応したレストラン体系の整備や、文化に精通したガイドの育成など、特有のサービスインフラの課題を解決する必要がある。これは、ホテルや高級サービス分野に進出している日本企業にとっても、旺盛な消費意欲を持つインド人客へのサービス品質を向上させ、新たな収益源を確保する大きなビジネスチャンスであると言える。
