スマートホームは、遠隔操作や自動化、機器間接続を可能とする技術の進展により、現代住宅の基盤インフラの一部となりつつある。スマートスピーカー、照明制御、セキュリティカメラ、スマートTVなどが広く普及し、居住の快適性、安全性、エネルギー効率の向上に寄与している。
Precedence Researchによれば、世界のスマートホーム市場規模は2024年に1,276億7,000万ドル(約19兆円)となり、2034年には1兆4,045億9,000万ドル(約210兆円)へ拡大する見通しである。2025~2034年の年平均成長率(CAGR)は27.10%と高水準で推移する。製品別では、2024年時点でセキュリティ・アクセス制御分野が市場最大となり、シェア29.3%、売上は3,745億3,800万ドル(約5兆6,000億円)に達した。高解像度録画、動体検知、クラウド連携を備える防犯カメラやスマートドアベルが中核製品である。
また、家庭内でのシームレスかつ個別化された娯楽体験への需要拡大により、エンターテインメント機器分野も成長している。同分野の売上高は2024年に1,385億5,700万ドル(約2兆1,000億円)、2030年には6,321億4,000万ドル(約9兆5,000億円)に達する見込みである。スマートTV、サウンドバー、ストリーミング機器が成長を牽引する。
接続方式では、2024年に有線と無線を組み合わせたハイブリッド方式が41%で最大シェアを占めた一方、無線方式が最も高い成長率を示すと予測される。地域別では、北米が2024年に35.62%で世界市場を主導し、アジア太平洋、欧州がこれに続く。
