ベトナムの人工知能(AI)スタートアップであるナミ・テクノロジー(Nami Technology、以下ナミテック)は、新たな資金調達ラウンドで400万ドル(約6億円)の調達に成功した。日本の大手ガス・エネルギー企業である東邦ガス(Toho Gas)と、既存投資家のティエンベト証券(Thien Viet Securities、以下TVS)が参加したとDealStreetAsiaが報じた。
本ラウンドは、ナミテックが2023年のシリーズAでTVSから200万ドル(約3億円)の出資を受けてから2年足らずで実施された。同社は2022年にFPT(ベトナム最大級のITグループ)からスピンオフした企業であり、AIを活用した経営管理や顧客対応への需要拡大を背景に事業を展開している。FPTで培った技術基盤と知見を生かし、AIを活用したCRMソリューションの開発に注力してきた。
ナミテックは、神経信号処理、音声技術、生体認証、自然言語処理といった中核技術を開発している。現在、同社の製品はベトナム、日本、米国で導入され、金融、銀行、保険、小売、通信など幅広い分野で利用されている。早期から要求水準の高い市場に進出している点は、国際展開戦略上の重要な基盤である。
東邦ガスの参画は、資金面にとどまらず、日本の産業・エネルギー大手がベトナム発の技術ソリューションに関心を強めていることを示している。新たな資金を得たナミテックは、研究開発投資と製品の商業化を加速させる方針である。
