ベトナム、原子力発電計画を推進し2030年完成目指す
ベトナム政府は、原子力発電の導入を推進するため、ファム・ミン・チン首相が主導する指導委員会の第2回会議を開催した。ニントゥアン省に2つの原子力発電所を建設する計画が進められており、それぞれ2基の原子炉を備える。ニントゥアン1号機はフオックディン村に、ニントゥアン2号機はヴィンハイ村に建設される予定である。政府は、この計画の管理強化のため、特別作業チームの設置を検討している。
事業主体として、ニントゥアン1号機はベトナム電力(EVN)、ニントゥアン2号機はベトナム石油ガスグループ(Petrovietnam)が指定された。また、政府は海外の技術パートナー選定のため、EVNとPetrovietnamが交渉団を結成し、2025年2月までに具体的な協議を開始するよう指示した。これにより、適切な技術支援と財政計画を確保する方針である。
EVNとPetrovietnamは近年、急成長を遂げており、政府のエネルギー政策の一環として重要な役割を担っている。EVNの2024年の売上高は57.5兆VNDで前年比13.7%増加し、納税額は2.5兆VNDに達した。Petrovietnamは、3年連続で過去最高の収益を記録し、2024年の総売上は60.1兆VNDに達した。この財務基盤の強化により、政府の原子力発電計画の推進が可能になっている。
首相は、プロジェクトの完了を当初の計画よりも早める必要があると強調し、遅くとも2031年までに完工させるよう求めた。さらに、2030年末までの完成を目指し、関係機関に具体的な工程表の作成を指示した。今回の原子力発電所建設計画は、ベトナムのエネルギー供給の安定と持続可能な発展に向けた重要なステップであり、政府のエネルギー政策の中核を成す。EVNとPetrovietnamは、技術導入と迅速な建設計画の遂行に向け、今後の交渉と資金調達を進めることが求められている。
