ベトナムの水産物輸出、順調な輸出の伸びを示す
2024年8月、ベトナムの主要な水産物輸出品のほとんどが前年同期比でプラス成長を記録した。その中でも、急成長を遂げたトップ5の製品は、ロブスターが30倍、貝類が5倍、カニが107%、イワシが43%、アサリが29%の増加を見せている。
ベトナム水産加工・輸出協会(VASEP)によると、輸出額が1,300百万米ドル近くに達したナマズは、2024年の8ヶ月間で前年同期比で9%増加した。2024年の最も期待される市場は米国であり、226百万米ドルの輸出額を見込み、前年同期比で23%の増加を見込んでいる。
中国はベトナム産ナマズの最大輸出先ではあるものの、輸入価格が低いため(1.9〜2米ドル/kg)、中国市場への輸出は活気がない。中国の経済状況が厳しいため、同国の輸入業者はより慎重になっている。それに対して、ブラジルやコロンビアなど南米市場へのナマズの輸出は好調であり、28%と44%の増加を見せており、メキシコ向けも18%の増加となっている。
2024年8ヶ月間のマグロの輸出額は6億4800万米ドルであり、48%の増加を記録した。マグロの生産と輸出に必要な原料は主に前年末と年初の在庫から供給されている。2024年末と2025年には、輸出用の加工原料が不足するため、マグロの輸出は減少すると予測されている。