インドのテクノロジー・消費財大手ウィプロ(Wipro Limited)は、ベトナムでの事業規模を今後数年で3〜5倍に拡大する計画を明らかにした。同社は「ロマーノ(Romano)」や「アンシャンテール(Enchanteur)」などの有名ブランドを展開している。先日ホーチミン市を訪問したリシャド・プレムジ執行会長は、ベトナムについて、5,000億ドル(約75兆円)を超える経済規模と1億人以上の若年人口を抱える極めてダイナミックな市場であり、同社のグローバル戦略における重要な成長エンジンであると強調した。

出典: VNExpress
ウィプロは1996年にベトナム進出を果たし、2007年のアンザ(Unza)買収を経て長期的な成長基盤を固め、長年二桁成長を維持している。現在、男性用ケアブランドのロマーノはシャンプー市場でシェア首位、女性用のアンシャンテールはボディソープ市場でトップクラスの地位を確立している。同社は成長目標の達成に向け、グローバル基準をそのまま適用するのではなく、現地チームに権限を譲渡して若年層の嗜好に合わせた製品開発を行う「ローカライズ戦略」を重視している。現在、ベトナムは単なる消費市場にとどまらず、南アフリカを含む15カ国以上への輸出拠点および研究開発(R&D)センターとしての役割も担っている。同社はビンズオン省のVSIP1工業団地に工場とR&Dセンターを構えており、マーケティングや運営面でのAI活用も積極的に推進している。
