2026年4月22日の年次株主総会当日、ビングループ(Vingroup/VIC)の株価はストップ高となり、1株あたり20万7,200ドン(約1,240円)に達した。同社の時価総額は約1,600兆ドン(約9.6兆円)、米ドル換算で約600億米ドル(約9.6兆円)となり、ベトナム証券市場で最大規模の企業価値を記録した。
ビングループの時価総額は、ベトコムバンク(Vietcombank)やBIDVを含む国内主要銀行5行の合計を上回る規模となっている。現在、ホーチミン証券取引所(HoSE)では、ビングループ単体で時価総額の約18%を占める。
さらに、不動産大手ビンホームズ(Vinhomes)、リゾート事業のビンパール(Vinpearl)、小売不動産のビンコム・リテール(Vincom Retail)を含む「ビン・エコシステム」全体では、市場全体の約30%を占めている。このため、VNインデックスは、ファム・ニャット・ブオン会長が率いる関連4社の株価動向に大きく影響を受ける構造となっている。

出典: CafeBiz
UBSの専門家は、特定銘柄への時価総額集中は世界の株式市場でも見られる現象であり、指数算出上も考慮されていると指摘している。一方で、ベトナム株式市場の安定性を高めるには、優良上場企業の拡充、市場の厚みの確保、情報開示の透明性向上が重要となる。
日本人投資家にとって、ビングループの株価動向は単なる個別銘柄の指標にとどまらない。不動産、観光、小売、電気自動車(EV)、ハイテク分野を含むベトナム主要産業の成長性を把握するうえで、重要な投資判断材料となっている。
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