ジェイビル (Jabil – 米国に本拠を置く世界大手の電子機器受託製造サービス(EMS)企業) は、世界25カ国以上に100カ所以上の拠点を持つ自社ネットワークにおいて、ベトナムを重要な戦略的拠点と位置付けている。ホーチミン市のサイゴン・ハイテクパーク (SHTP) に位置する同社工場は、単なる生産規模の拡大にとどまらず、標準化された生産能力と高い運用規律を兼ね備えた「要」となっている。

出典: VNEconomy
現在、同社は3万8,000社のサプライヤーネットワークを通じ、年間250億ドル(約3兆9,000億円)に上る支出を管理している。ベトナム拠点では、500以上の自動組立・検査ステーションを導入するなど、高度な自動化を実現した。人工知能(AI)、IoT、自動化技術の活用により、人的ミスの削減、生産性の最適化、および労働安全の向上を図っている。ジェイビル・ベトナムのカン・グエン (Khanh Nguyen) 執行役員は、テクノロジーは人に取って代わるものではなく、仕事の付加価値を高め、従業員が品質管理や工程改善に集中することを可能にすると強調した。
人材面では、リーダーシップ研修やホーチミン市の優秀な学生を対象とした「ジェイビル奨学金」を通じて、次世代チームの育成に注力している。また、マルチモーダル・ロジスティクスの接続性を背景に、ベトナムはアジアでの生産分散化を目指す顧客にとって有力な選択肢となっている。国内サプライヤー育成の具体策は現時点で公表されていないが、グローバル・サプライチェーンへの参入を目指すベトナム企業に対し、品質やコンプライアンスに関する厳格な基準を求めている。
