3月23日から24日にかけてニューヨークを訪問したグエン・ホア・ビン常務副首相は、ベトナム国際金融センター(IFC)の開発を促進するため、世界有数の投資ファンドや金融機関との一連の重要な会談を行った。
特に、世界最古のプライベート・エクイティ・ファンドであるワーバーグ・ピンカス(Warburg Pincus)は、資本市場の発展支援と投資への強い意欲を表明した。また、2,000億米ドル(約30兆円)のインフラ資産を保有する世界最大の資産運用会社ブラックロック(BlackRock)、ドイツ銀行(Deutsche Bank)、モルガン・スタンレー(Morgan Stanley)などの「巨人」たちも、ベトナムを優先市場として位置づけている。投資家側からは、信用格付け基準の緩和、デジタル資産に関する法的枠組みの整備、透明性を高めるための英米法(コモン・ロー)の採用などが提言された。
ビン副首相は、政府として安定的かつ透明性の高い投資環境を構築することを約束し、ブロックチェーン、資産のトークン化、デジタルバンキングなどの革新的モデルに対するサンドボックス(実証実験)制度を強力に推進すると強調した。ワーバーグ・ピンカスはこれまでに、ビンコム・リテール(Vincom Retail:ベトナム最大の商業施設運営企業)、テクコムバンク(Techcombank:ベトナム大手の民間商業銀行)、モモ(MoMo:ベトナム最大手の電子マネー決済運営会社)への投資で成功を収めている。アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)やペンドル(Pendle:フィンテック企業)といった機関が技術移転に関心を示していることは、ベトナムのIFCが世界の金融ネットワークを結ぶ上で大きな潜在力を持っていることを示唆している。
