ベトナム政府は、鉱物ガソリン消費量を10%削減し、エネルギー安全保障を強化するため、E10バイオガソリンへの切り替えロードマップを当初の予定より前倒しし、2026年4月に実施する方針である。ベトナムは現在、石油需要の約70%を輸入に依存しており、世界的なエネルギー市場の変動に直面する中、バイオ燃料の推進は国家のエネルギー自給率を高めるための極めて重要な戦略と位置づけられている。
業界の大手各社は、インフラと生産体制の準備を加速させている。ベトナム最大手の石油小売企業であるペトロリメックス(Petrolimex)は、2025年8月からE10の試験販売を開始した。

ソース:Vietnamnet
現在、全国7カ所の調合基地と2,800超のサービスステーションでインフラ整備を完了させており、エタノール需要は月間約4万5,000〜5万立方メートルに達する見込みである。また、ベトナム初の製油所を運営するビンソン石油精製(BSR)は、PVオイル(PV Oil)傘下の中部石油バイオ燃料(Central Vietnam Biofuel)から年間約6万トンのエタノール(E100)を調達し、混合生産を行う計画である。同工場は2026年1月から稼働を開始し、2月には初出荷を終えた。原料には国内産の乾燥キャッサバを長期契約で確保しており、供給の安定化を図っている。E10の普及は、環境保護税の優遇によるガソリン価格の抑制に寄与するだけでなく、既存のE5混合ガソリンで培った企業のノウハウを直接活用できるため、輸入化石燃料への依存度を大幅に低減できると期待されている。
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