年初4カ月のベトナムの貿易収支は、前年同期の43億ドルの黒字から一転し、71億1,000万ドル(〜約1兆1,000億円)の赤字となった。計画投資省傘下の統計総局(GSO)が発表した報告書によると、輸出入総額は力強い成長を維持しているものの、輸入の伸びが輸出を上回っている。
具体的には、輸出額は前年同期比19.7%増の1,685億3,000万ドル(〜約26兆円)であった。このうち、外資系企業(FDI)が輸出総額の80%を占めている。品目別では、加工工業製品が輸出構成の89.9%を占め、引き続き主導的な役割を果たしている。一方、輸入額は28.7%増の1,756億4,000万ドル(〜約27兆円)に急増した。特筆すべきは、生産財が輸入全体の94.2%(1,653億7,000万ドル)を占めている点であり、機械設備や原材料の需要増は国内製造活動の力強い回復を示唆している。
市場別では、米国がベトナムにとって最大の輸出市場(539億ドル)であり、中国が最大の輸入相手国(690億ドル)となっている。ベトナムは対米・対欧州連合(EU)で貿易黒字を維持しているが、中国(464億ドルの赤字)や韓国(150億ドルの赤字)からの輸入超過が目立つ。日本市場に対しては、5億ドル(〜約770億円)の微々たる黒字を維持しているものの、前年同期比で28%減少した。
